知っておきたい!小児外科の12のこと
2015/2/1
小児外科と聞いても、あまり縁がないためイメージがわかない人が多いでしょう。一般の人に小児外科医ですと伝えても、『あぁ~、小児科の先生ですか』と言われることが多いです。でもどちらかというと、小児科より外科の方が近いんです。
「小児を専門とする外科、手術をする科」と言えばイメージしやすいでしょうか。心臓や頭(脳神経外科、眼科、耳鼻科など)、骨(整形外科)以外の広い範囲を診療します。
主に消化器領域が多いですが、他に呼吸器や腎尿路系、生殖器などを診ています。小児外科の特徴としては、子供は成長していくので、子供の大きさに幅があることがあげられます。
身長50㎝・体重3kgの新生児から、中学生・高校生という大人と変わらない体格の子供まで。
なかには500~1,000gといった超低出生体重児に手術が必要となることもあります。
移動性精巣と停留精巣の治療
小児外科疾患で外来を訪ねる件数が一番多いのは、移動性精巣や停留精巣(または停留睾丸)です。 | ![]() |
移動性精巣とは陰嚢の付け根のところ、やや高い位置に精巣があり、陰嚢の中に入ったり上に上がって触れなくなったりするために移動性精巣といいます。 | ![]() |
小児外科 松田 諭