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禁煙(なぜ、禁煙が必要なの?)

2006/08/15

タバコを吸う人も吸わない人も、タバコのことについてじっくり考えたことがありますか?
タバコのことを調べていくと、「へぇ?」と思うことがたくさんあります。ここでは、そんな「へぇ?」と思うような、豆知識を紹介していきます。

1. 喫煙者は優秀な納税者?

国立保健医療科学院・医療経済研究機構が2002年11月に発表した試算によれば、タバコによる社会的損失(医療費・火災などによる物損・清掃費など)は約7兆4,000億円です。しかし、平成12年度のタバコの税収は2兆2,000億円。大雑把に言って、非喫煙者一人が毎年3~4万円ずつ、喫煙者の尻拭いをしている計算です。タバコ税でこれらの損失を穴埋めするには、タバコ1箱600~1,000円にする必要があります。

2. 軽いタバコは、体に良いタバコ?

人間は、どれだけのニコチンを吸収すれば満足するか、遺伝的に決まっているといわれています。軽いタバコにすると、物足りないため「深く吸う」「何度も吸う」「しっかり吸う」というように意識せずとも吸い方が変わります。また、ニコチン以外の有害物質も深く、しっかりと吸い込みます。さらに、かえって有害な副流煙も出します。

軽いタバコはフィルターに2~3列のミシン目があり、この穴から空気が入り、ニコチン濃度が薄められる仕組みになっています。しかし、実際は唇や指で穴が塞がれ、より高濃度の煙を吸っているのです。

  • タバコの空気穴

    タバコの空気穴

タバコからニコチンを取り除くことは、実は可能なのだそうです。「9.3mgのタールが含まれるが、ニコチンは0.08mg」という商品が売り出されましたが、人気は獲得できませんでした。ニコチンが少なすぎたようです。(尚、この商品を吸ってもタールが多いので、がんの恐怖から解放されることはありません。)

3. タバコを吸っても長生きする人がいる。だから、タバコの害は大したことがない?

英国王立内科医学会は1977年に、「タバコ1本につき5分30秒、寿命が縮む。1日20本を1年間吸えば、28日間の損失!」と発表しています。「信号が赤なのに無視して渡って事故に遭わなかったから安全である。」と言えるでしょうか? 生き残っているから目立つのであって、はるかに多くの人がタバコによる病気でそれとは知らず苦しんでいます。また、平均寿命だけでなく健康寿命も非喫煙者よりかなり短く、誰かのお世話になっている期間が長いということがわかっています。人生、長生きだけが良いわけではないですよね。

図1 非喫煙者と喫煙者の人生

4. タバコをやめたら良いことあるの?

しばらくタバコを吸わずにいると、咳や痰が減ります。臭いや食べ物の味がわかります。肩こりや胸の重い感じが取れます。そして、周りを見渡せば、長い間煙に悩みながらも、喫煙者のことを心配していた人々の笑顔があるはずです。

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