お知らせ
10月はピンクリボン月間「乳がん検診」で早期発見を 2022/10/01
乳がんは、女性が罹かかるがんの中で最も多く、日本人女性の9人に1人が発症するといわれています。(まれに男性でも発症します)
40代以降の女性に多くみられるため、自治体の検診では、40歳から2年に1度、マンモグラフィー検診(X線撮影による画像検査。以下マンモ)が推奨されています。ただし、日本人女性に多い高濃度乳房(乳腺密度が高い人)は、マンモではがんが見つかりにくいとされています。過去の検診で高濃度乳房といわれた方は、マンモと超音波(エコー)検査の併用、または毎年交互に受けることもおすすめです。
40代以降に多いからといって、20・30代の人がならないというわけではありません。特に遺伝性乳がんの場合は、若い時期に発症することが多い傾向にあり、乳がんや卵巣がんになられた方がご家族や血縁者に多い場合は、40歳未満でも意識的に人間ドックなどで検診を受けるようにしましょう。
乳がんは早期に発見・治療すれば完治率の高いがんです。しかし、残念なことに日本の検診受診率は47.4%(国立がん研究センター2019年)と欧米に比べてまだまだ低い現状です。早期にがんを発見できれば、治療の選択肢も広がり、患者さまの身体的・経済的・社会的負担を軽減することができます。定期検診やセルフチェックを活用するとともに、少しでも気になることがあれば、乳腺科医師にご相談ください。
お役立ち情報
![]() | 当院放射線科部長の町田洋一医師が、乳がん検診・乳腺診断にかかわる用語をホームページ上でわかりやすく解説しています。下記からご覧ください。 |