お知らせ
【救急医療週間特集】2021年度救命救急センター診療実績 受診者21,236人(救急車3,939件、ヘリ搬送78件) 2022/09/01
「救急の日」の9月9日を含む、9月4日~10日は「救急医療週間」です。そこで、今号では2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の当院救命救急センター(以下、救急センター)の診療実績をご報告いたします。 | ![]() |
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)第7波の爆発的な感染により、8月の時点では職員の新型コロナ感染および濃厚接触により入院ベッドの制限をせざるを得ない状況となりました。その中で救急センターは南房総の最後の砦としての役割を果たすため、以下の方針で診療を行っています。
救急センターでの新型コロナ対応方針は3つです。
- 1 .救急センターでは新型コロナ感染の診断(PCR検査など)は行わない
- 2 .発熱のみ、新型コロナの疑いがある患者さまは救急センターではなく発熱外来を受診していただく
- 3 .職員、患者さま同士の感染を避けるため発熱や上気道症状がある方は車または離れた場所で待機してもらう
さらに、こうした対策を行いながら緊急を要する患者さまを優先に診療を行います。
新型コロナに感染した疑いがあれば心配で救急センターを受診されると思います。しかし、すべての発熱患者さまを救急センターで受入れた場合、発熱以外の脳梗塞、心筋梗塞、外傷など急を要する患者さまの診療が遅れることになります。それを避けるためにトリアージとして急を要する状態かを看護師が判断し、緊急度に応じて診療の順番を決めています。また感染対策のため、感染防護服を着用しますので、準備に時間がかかり、お待ちいただく時間が長くなることをご理解いただきたいと思います。
前述の方針で対応にあたった、昨年度の救急センターの実績を報告します。救急受診患者数21,236人(2020年度は20,202人)、救急車搬送3,939台(3,644台)、ドクターヘリおよびその他のヘリ搬送78件(71件)でした。ベッド満床などの理由でお受けできなかった救急車が220件(219件)、不応需率(受入れ不能率)が5.3%(5.7%)でした。
新型コロナがおさまるまで、しばらくはこのような対応が続くことになります。みなさまにご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。
救命救急センター長 不動寺純明